2008年11月12日水曜日

衛星中継とIP中継

IP中継という方法をご存知でしょうか。すごく簡単にその位置付けを表現すると下記のようになります。

■必要経費

 Skype、TV電話 < IP中継 ≪ 衛星中継

■映像品質、コンテンツ品質

 Skype、TV電話 < IP中継 ≦ 衛星中継

つまりIP中継を行うことで、衛星中継よりずっと低価格なのに衛星中継に匹敵する程の映像品質やコンテンツ品質の中継を行うことができるのです。映像制作部分については衛星中継のノウハウ、経験が十分にあるディレクタ、技術者、スタッフが担当しつつ、中継経路のみをインターネットおよび関連技術を利用することでこれが可能になります。

TV番組内で海外の様子をリアルタイムに見ることが出来る衛星中継については、皆さんよくご存知かと思います。北京オリンピックで北島康介が金メダル獲得した瞬間や、だいぶ前になりますがイラク戦争や湾岸戦争でミサイルが発射、着弾したり拳銃やマシンガンでの銃撃だったりといった衝撃的な瞬間だけでなく、毎日のニュースでニューヨークの特派員が町の様子をレポートしたり、メジャーリーグで行われている現在の試合内容を見ることが出来たりと、世界の様子を瞬時に伝えるため映像の衛星中継はいたるところで行われています。

TV番組だけでなく、イベント等会場で遠くにいる別の出演者の顔をディスプレイに映して司会者や参加者と会話を行ったり、企業内でも会議や企画に遠隔地の社長や役員などを出演させたり、というようなケースなどでも衛星中継を利用するシーンは様々です。

このような衛星中継では、当然ながら衛星を利用して映像と音声の伝送を行いますが、これを利用する料金が非常に高額です。数分間で数万円というレベルです。また基本的にTV映像制作の延長で映像品質を考えています。ですので撮影機材がハイエンド機種でスタッフ構成も大規模になり、ひとつの中継案件でかなりの費用が掛かることが珍しくありません。

一方最近ではSkypeやストリーミングなどパソコンで遠隔地の映像をリアルタイムで見る機会は増えてきています。また携帯でもだいぶ前からTV電話ができるようになっています。衛星中継と比べると当然ながら格安ですが、しかし携帯のTV電話はあくまで個人で楽しむレベルですので用途は限られますね。SkypeやそのほかのPCとインターネットを利用したTV会議なども手軽で便利で、固定のWebカメラで会議や会話を行う分にはかなりのコストパフォーマンスがあると思います。しかしこれも映像品質的には厳しいですし、Webカメラで出来る映像調整やカメラワークなどゼロに等しいです。そのため動きのある被写体や屋外という条件に対応したり、多数の視聴者を前提とするなど、映像コンテンツとしての質が必要なケースでは利用できません。

この両者の間にあるというか、非常に安価なインターネット映像伝送と、通常の映像プロダクション制作の映像品質、という両方の良いところをあわせた方法がIP中継という方式です。衛星中継に比べて半分以下の制作費用で実施できることも可能です。非常に魅力があり今後の主流になる方法だと言えますね。

2008年11月3日月曜日

とにかく再開

またまた随分あけてしまいました。
言い訳やブランクの整理を試みていると、ますます再開が遅くなるばかりなので、
とにかく今日1エントリしてみることにしました。

その後、個人受注としてはすこし大きなプロジェクトに携わることができたり
変化がありました。本業のITが関連はするのですがプロジェクトとしては、
映像プロダクションの仕事です。パリに
ので、ブログにまとめたいと思っていたところです。

また、農業ビジネスでもセミナーを通じて新たな人やアイデアに触れたりして、
気持ち的にも次のステップに入っていますのでそのあたりのエントリも行います。